子ども達を見守り続けて17年。地域のヒーローたち-鳥栖市弥生ヶ丘町-

      子ども達を見守り続けて17年。地域のヒーローたち-鳥栖市弥生ヶ丘町-

皆さんこんにちは!!鳥栖PLUS編集長の私、中島重人(@shigehito0505)が鳥栖でキラキラ輝き、活躍する人を取材し繋げていく企画「Tsunagu鳥栖」

第6弾は地域のヒーローを紹介します!!

17年間、登下校の子ども達を見守り続けて来た「地域のヒーロー」

令和3年12月24日。第5弾で紹介させて頂いた「ココマム」の皆さんから、「ぜひ、紹介したい人がいる」と繋いで頂いた方を訪ねて、まだ空が薄暗い早朝、この日は鳥栖市の弥生が丘町の「弥生が丘東」交差点へ。

7時15分頃から、見守り開始

7時15分ぐらいになると、「弥生が丘地区交対協」と書かれた黄色いウィンドブレイカーを来た方々が、弥生が丘東交差点に自然と集まってきます。「おはようございます。」と声をかけて下さったのは、大久保利一(おおくぼとしかず)さん。鳥栖市の交通安全指導員になってから17年間、雨の日も風の日も、この交差点で子どもたちの登下校を見守り続けて来られました。

おはよう、今日は早いな!寒いな、元気か?

大久保さんは、子どもたちひとりひとりに声をかけていきます。「おはよう!」「寒いな~!」「今日は早いな!」「終業式やね~」。と話しかけられると、少し恥ずかしそうにしながらも、ちゃんと会話をする子どもたち。大久保さんに頭を「ポンポン」とされ、うれしそうな顔をしている子も。毎日顔を合わせているからこそ、自然体の会話が、交差点を渡るほんの数十秒の間に行われていきます。

なんだか、親戚のおじちゃんと話しているみたい。「最近の子どもたちはね、昔の子みたいに大きく自分から挨拶は出来ないけど、ちゃんと話もするし、学校では一生懸命授業頑張ってるし、良い子たちなんだよ~」と大久保さんは話されます。ひとりひとりと向き合って、見守られているのですね。

ゴミ拾いをしながら、見守りをされている方も

大久保さんとお話をしていると、ゴミ袋を持って現れたもうひとりの方が。同じく交通安全指導員の河原 徳行(かわはらのりゆき)さんです。大久保さんと同じく、子どもたちいの見守りをしながら、毎日ゴミ拾いをされています。

ある日、小学校の先生がゴミ拾いしているのを見て感動して、自分でもはじめてみた

河原さんに、何がきっかけで毎日のゴミ拾いをされているのかをお聞きすると、「ある日、小学校の先生が個人で毎朝ゴミ拾いをされている姿を見て、感銘を受けて」から、ご自身もゴミ拾いをはじめたそうです。笑顔が素敵な方で、きさくに色々教えてくださいました。

 

パトカーが「おはようございます」と声をかける場面も

子どもたちの見守りをはじめて、10分ぐらいすると、パトカーが弥生が丘東交差点にやってきました。すると、「おはようございます。」と、大久保さん、河原さんにマイクでご挨拶をされていました!地域が一体となって、登校中の子どもたちを見守っている姿に、取材しているこちらも温かい気持ちになってきます。

 

あと一人、まだ来てないんだ

大体、7時40分には見守りが終わるとお聞きしていたのですが、ちょっと時間を過ぎていたので「何時ぐらいまでされているのですか?」と河原さんに聞いてみると、「うん、あと一人がまだ来てないんだ。今日は遅れてるみたいやね」とのこと。「…え?もう150人近い子どもたち歩いていきましたけど、誰が来てないか、わかられてるんですか?」と思わず聞くと、「毎日顔を見ているからね。」とさらっと返す河原さん。鳥肌が立ちました。

少しすると、慌てた感じでひとりの男の子が交差点にやってきます。「おー、来たか。おはよう。急げ急げ」と笑いながら言う河原さん。こうやって、弥生ヶ丘の子どもたちは、地域の大人たちに見守られているのですね。

元気に駆け出していく子どもたちの後ろ姿。「昔は、子どもは地域の皆が育てた」という話を聞いたことがありますが、この日はまさにそんな言葉を思い出す、心暖かい空気を感じる事が出来ました。

子どもたちが巻き込まれる事件や事故も繰り返される中、大久保さんや河原さんたちが毎朝されている見守り活動は、これからの巣立っていく鳥栖の子どもたちを見守る本当に貴重な取組だと思いました。この日は九州は寒波到来。週末には雪も予想されています。雪は降ってもすぐ溶けてしまいますが、温かい人々の思いやりや愛情は、降り積もってもとけない、そんな温度でありますように。

見守りをしてくださる協力者を募集されています。

そんな大久保さん、河原さんたちですが、交通安全指導員さんも高齢化しており、次の担い手が来て下さることを願い日々活動されています。もし、この記事を読んで興味を持たれた方は、朝7時過ぎ、「弥生が丘東交差点」を訪れて、皆さんの活動を見学されてみませんか?鳥栖PLUSのお問い合わせからご連絡頂ければ、お繋ぎ致します。それこそがこの「Tsunagu鳥栖」の思いなんです。

大久保さん、河原さん、取材にご協力頂きまして誠にありがとうございました。

この記事を書いた人

重人プロフィール
         

:中島 重人

鳥栖PLUS 編集長

14歳の頃から22年以上、河川活動に取り組む。Good Newsという団体で筑後川のゴミ拾い活動や自然体験活動を行っています。 家族は妻と長男、そして一卵性の双子の長女と次女の5人家族。2018年、地域プロジェクト「鳥栖PLUS」編集長を務めさせて頂く事になりました!楽しみます! ◆ブログ https://goodnews-0215.localinfo.jp/

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