【メガネのいとおさん】鳥栖の眼鏡屋さんが提案する未来へのアップサイクル

      伊藤尚史さん

鳥栖PLUS編集長の中島重人が、鳥栖でキラキラ輝き、活躍する人を取材し繋げていく企画「Tsunagu鳥栖」

 

記念すべき第1弾はこの方!

眼鏡のいとお

  • 眼鏡時計いとお 2代目
  • 伊藤尚史さん
  • 鳥栖市生まれの38歳

ただの眼鏡・時計屋さんじゃない!

「ただの眼鏡・時計屋さんじゃない」と、こんな簡単な一言で表現するのが申し訳ないぐらい、「眼鏡時計いとお」さんは何もかもが桁外れに凄いんです。お店の中に入ると、眼鏡屋さんとは思えないお洒落な雰囲気。そして、廃材を使ったアート作品も販売されています。最初は単純に「格好良い!」と思っていたのですが、この廃材アート作品に感動させられる事になったシゲちゃんです。

眼鏡のいとお

名刺を拝見すると飛び込んでくる「認定眼鏡士SSS級」「JOA認定オプトメトリスト463号」「一級時計修理技能士」という資格の数々。

眼鏡のいとお

何も知らないシゲちゃんは「こんな資格があるんですね~」と感想を言うと、「その資格を持っているのは、佐賀県で僕だけです」とさらっという伊藤さん。

「佐賀県にひとりの資格を持つ眼鏡屋さん」

認定眼鏡士とは、お客様に合ったオンリーワンのメガネ選びプロフェッショナルの事を言います。社団法人日本眼鏡技術者協会が2001年4月にスタートさせた国内唯一の認定資格制度による能力資格なんだそうです。単に「見える」ということだけでなく、視機能相談をしながら瞳の状態に合ったメガネの総合的なサポートもして頂けるという資格。

眼鏡のいとう

「ただ眼鏡を売る人にはなりたくない、目の事で困っている人が足を運んで下さり、相談に乗ってくれる。ほかのお店では出来ないお客様へのサポートと特別な眼鏡を販売していきたいんです。」と語る伊藤さんの目は力強く真っ直ぐ。想いの強さがびしびしと伝わってきます。

 

佐賀県でただ一人という特別な資格を持っている伊藤さん。

 

中島:「学生時代から専門的な勉強をされて来たんですね!」と感心していると、

伊藤さん:「いや、僕は商学部出身ですよ(笑)」…。

中島:「えー!!!!?」

眼鏡のいとお

現在2代目ですが、学生時代はお店を継ぐ事は考えておらず福岡の大学を卒業。それから、御自宅が眼鏡屋というご縁もあってか、福岡市内の眼鏡屋に勤務。会社員を経験されています。リーズナブルな眼鏡から、高級眼鏡まで販売を行って来たそうです。

 

だけど、「誰かが作った眼鏡を、他のお店でも売っている普通の眼鏡を販売するって、つまんない。ひとりひとりの目の悩みに併せた特別な眼鏡を作る事をやりたい!」という思いが日々強くなり、お店を継いで、自分の想いを実現していく決意をする事になったそうです。

眼鏡のいとお

お店を継ぐ事を決めてから認定眼鏡士の資格を取り、「眼鏡時計いとお」さんは時計も販売しているので「時計の資格も取る!」と「一級時計修理技能士」という国家資格まで取ってしまうという行動力。格好良いですね。

 

実家に戻り、いよいよお店で働きだしたころ、お友達からこんな事を言われます。

 

「商店街の眼鏡屋さんって、入りにくいよね。しかも今のお店の状態では、正直俺は入ろうとは思わないな~」

 

それを聞いた伊藤さんはお店の改装を計画。しかし、改装には莫大な費用がかかります。そこで、「よし!自分でやるか!」と床も壁も天井も、全部自分でDIY。

 

人通りの決して多くない商店街の眼鏡屋さんだけど、敷居の高くない、誰もが気軽に入れてお話が出来て、そこでコミュニティが生まれるようなお店にしたい

と時間をかけて、今のお洒落な空間を作り出しました。完成度が非常に高くて、教えて頂くまでDIYとは思いもしませんでした。

廃材を使ったアート作品作り

お店を改装しながら「特徴ある、オンリーワンなお店作り」を考えていた時に生まれたのが「時計の廃材をアップサイクルした廃材アート作品作り」

眼鏡のいとお

使えなくなった時計の廃材が…。

こんな素敵なアートに!!

「時計屋が時計の廃材でアートを作るって、話題になると思いませんか?」と伊藤さん。もちろん!なると思います♪しかし、そう思ってすぐにこんな素敵なアップサイクル品を作れる人はそうはいませんよ(笑)

 

「この廃材アート、普段は時計の内側にある、陽の目を見ることがない部品たちなんですよ。でもこうやってアートになると、輝いているでしょ?」

 

と、廃材アートを見つめる伊藤さんの目は、まるで我が子を見つめるよう。

 

今では福岡市の中心部で「廃材アート展」を開催したり、TVやラジオのマスメディアからも取材されるようになった眼鏡屋さん。すべては伊藤さんの強い思いと妥協なき探求心が作り上げているんですね。

 

眼鏡を調整し、時計を修理し、廃材アート作品を作る伊藤さんの「アトリエ」

眼鏡のいとお

「眼鏡時計いとお」を継ぐ事を決意してから、想いをじつげんする為に様々な努力を行い、ここまで来られた伊藤さん。

 

「ただ眼鏡を売る人にはなりたくない、目の前で困っている人が足を運んで下さり、相談に乗ってくれる。ほかのお店では出来ないお客様へのサポートと特別な眼鏡を販売していきたい」というひとつのぶれない思いが溢れています。

 

取材時には、店主のお父様も同席頂きました。こんなにも頼もしい後継ぎがいてくださって、心強いですね。お父さん!

あなたの想いを聞かせてください!

眼鏡のいとお

アップサイクル

今回お話を聞かせて頂き感じたのは、お店に溢れていた廃材アートだけでなく、伊藤さんはすべての言動がアップサイクル。

 

彼が仕立ててくれた眼鏡を通してみる鳥栖の未来は、どんな景色なのでしょうか?知れば知る程、魅かれてしまう人柄でした!ありがとうございました!

 

最後に記念撮影(笑)

眼鏡のいとお

めがねのいとお

お店の情報

店 名 眼鏡のいとお
所在地 佐賀県鳥栖市本町1-970-4
営業時間 9:30-19:00
店休日 不定休
電話番号 0942-83-9620
ホームページ http://ito-megane.com/

 

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この記事を書いた人

重人プロフィール
         

:中島 重人

鳥栖PLUS 編集長

14歳の頃から22年以上、河川活動に取り組む。Good Newsという団体で筑後川のゴミ拾い活動や自然体験活動を行っています。 家族は妻と長男、そして一卵性の双子の長女と次女の5人家族。2018年、地域プロジェクト「鳥栖PLUS」編集長を務めさせて頂く事になりました!楽しみます! ◆ブログ https://goodnews-0215.localinfo.jp/

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