皆さんこんにちは!!鳥栖PLUS編集長の私、中島重人(@shigehito0505)が鳥栖でキラキラ輝き、活躍する人を取材し繋げていく企画「Tsunagu鳥栖」。
第14弾は明治25年創業以来、日本ではじめての鶏めし駅弁「かしわめし」の販売や、九州ではじめての「立ち食いうどん」営業の開始など、鳥栖市に留まらず九州中から愛される「老舗」でありつつも、近年では新しい事にチャレンジを続ける「中央軒」の児玉隆二社長にお話を聞いてきました。
「誰もが知ってる、鳥栖のソウルフード」
JR鳥栖駅は、現存する九州最古の駅のひとつです。そんな鳥栖駅のホームで食べられる九州最古の「立ち食いうどん」や鳥栖の駅弁「かしわめし」「焼麦弁当」で有名なのが、「中央軒」です。電車で出かける用事が無くても、「入場券」で駅に入り、お弁当やうどんを食べてたというお話は、今でもちょくちょく耳にするほど、鳥栖市の皆さんに愛されるソウルフードとなっています。
中央軒さんHP
今回、そんな中央軒の若社長であります児玉隆二様にインタビューをさせて頂きました。
19歳で「かしわめし弁当」製造のアルバイト→社員→社長へと
児玉社長は、大学1年生の頃、「アルバイト」で中央軒に勤める事となりました。その後、大学卒業とともに中央軒の社員となり、令和3年度には「代表取締役社長」に大抜擢されました。社長という重責を任される事となり「プレッシャー・不安」ももちろんありましたが、何事にも明るくポジティブな児玉社長は「せっかくだから楽しみながらやろう!」と、社長就任後様々な事にチャレンジされています。
新メニュー開発や、SNS発信などのチャレンジも
中央軒と言えば「かしわうどん」「かしわめし(駅弁)」「焼麦」が有名ですが、最近では新商品の発売・開発へのチャレンジも進んでいます。
中には、従来の「かしわうどん」に「レモン」スライスをトッピングした夏限定の「レモンかしわうどん」という商品も登場したのだとか。以外に思えるこの組み合わせですが、とっても美味しいそうです。「レモンかしわうどん」は、事務の方と社長の雑談の中で生まれたアイディアだとか。
5番・6番ホームの「うどん」が一番おいしいという噂について
JR鳥栖駅で通勤・通学したことのある方なら、この噂を一度は耳にした方もいるはず。「中央軒のうどんってね、鳥栖駅の5番・6番ホームが一番おいしいとよ」。せっかくなので、この噂の事も児玉社長に聞いてみました。
児玉社長によると、「実際は味はどこのホームでも食べられても同じだと思います(笑)が、5番・6番ホームを利用されるお客様は、仕事の出張帰り、帰郷などをされた方が良く利用されるホームなので、鳥栖に帰ってきたな。懐かしいな。という風に(ふるさとの味)として弊社のうどんを愛して下さっている皆さんには、特に美味しく感じて頂いているのかな?と思う時はあります。あくまで推測です。」
工場の中にも入らせて頂きました
うどん麺も自社生産
今回、JR鳥栖駅前にある中央軒さんの美味しいお弁当や、うどんなどを製造されている工場の中にも入らせて頂きました。
なんと、あの「かしわうどん」の麺も自社生産されておられました!元々は別の製麺所さんから購入されていたそうですが、製麺所さんが生産をやめる事になった際に、機械を引継ぎ、社内生産に切り替えたのだそうです。
中央軒さんといえば、そう「焼麦」も有名ですよね。こちらもおいしそうにひとつひとつ生産されています。
出来上がった焼麦を、お弁当に従業員さんひとりひとり丁寧にお弁当に盛り付けていきます。
出来上がってくるお弁当を見ているだけで、お腹がすいてきそうです(笑)
従業員の皆さん、とても暖かく取材を受け入れて頂きました。ひとつひとつ丁寧に工程もご説明頂けます。何より児玉社長と社員の皆様に「距離」が無いと言いますか、「冗談を言い合いながら何でも自由に話せる」職場環境なんだな~と。こんな雰囲気の職場だからこそ、地域に愛される商品が沢山生まれていくのですね♪
地域とのふれあいで生まれる人情味あふれる味わい
通勤通学の拠点にあるお店という事もあって、「学生の頃、学校帰りにうどん食べに来てました~」というお話をして下さるお客さんもおられるそうです。また店員さんも「あの頃来てたね~」と顔を覚えているんだとか。通勤通学だったり、旅行であったり、毎日多くの人の暮らしが行き交う「駅」という場所で心温まるうどんやお弁当を提供する「中央軒」だからこそのエピソードですね。きっとそんな地域とのふれあいで、ますます人情味あふれる味わいが生まれているのではないでしょうか。
最近では、SNSでも大活躍
そんな中央軒さん、最近は「Twitter」でもユーモアな投稿が話題になっています。クリスマスが近い最近では「ハッピーかしわ飯」としてこんな投稿も。
今年のクリスマスは、ぜひご家族でいかがでしょうか?
コロナ禍でも決してマイナスにならない姿勢に応援の声も
コロナ禍となって、3年目の冬。日本中、いやきっと世界中の飲食業さんが悲鳴をあげられたと思いますが、中央軒さんもやはり大変だったそうです。そして、ある意味ではコロナ禍色々な事を考える時間が出来、自身がしっかりしなければと思いながらも、逆に従業員から助けられ感謝しているという児玉社長。どんな状況下でも「決してマイナスに考えない」「老舗だからって固くしない」「失敗していい、チャレンジする」そんな、withコロナに負けない姿勢が中央軒Twitterからも感じる事が出来ます。ユーモアな商品を開発したりしていることもあり、最近ではテレビなどの取材も増え、遠方の方からも「応援しているよ、頑張れ!」と声を頂けるようになったのだとか。
歴史ある中央軒が取り組むユーモアあふれる未来への歩み。きっとそれは、今まで同様鳥栖駅をきっかけに出会うお客様や、「ふるさとの味=中央軒」愛する鳥栖の皆さんとこれからも一緒に歩んでいくのだろうなと感じた取材となりました。
児玉社長、ありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
株式会社中央軒
会社名 | 株式会社 中央軒 |
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所在地 | 〒841-0034 佐賀県鳥栖市京町729番地 |
創業 | 1892年4月1日(明治25年) |
TEL | 0942-82-3166 |
WEB | https://chuohken.com/ |
事業所 | ■本社:弁当・惣菜等調理食品の製造販売 ■新鳥栖駅売店 ■鳥栖駅売店(4店舗 内2店舗休業中) ■博多駅構内事務所(博多駅中央街1-1 B1F) |