子どもたちの未来のために、大人たちが出来る事を~鳥栖やまびこ「対馬」研修団の有馬さん~

      鳥栖やまびこ「対馬」研修団/実行委員長:有馬多貴也さ

皆さんこんにちは!!鳥栖PLUS編集長の私、中島重人(@shigehito0505)が鳥栖でキラキラ輝き、活躍する人を取材し繋げていく企画「Tsunagu鳥栖」

第8弾は鳥栖との縁が深い長崎県対馬市を子どもたちが訪問し、さまざまな体験活動や対馬の人々との交流を行う鳥栖やまびこ「対馬」研修団について、有馬多貴也さんからお話を伺いました。

子どもたちの未来のために

鳥栖やまびこ「対馬」研修団/実行委員長:有馬多貴也さん

「お!中島君、今日はよろしくね」と声を掛けて頂いた有馬さん。有馬さんは現在鳥栖小学校のPTA会長も務められていて、いつも「子どもたちの未来のために、大人が出来る事を」と常に考えられ、形にハマらない、大胆なアイディアで実行されています。そんな有馬さんの魅力に魅かれ、私も一緒に活動させて頂いています。昨年8月には小学校の子どもたちに「筑後川について」のお話を行う出前講座授業をさせて頂きました。その時の様子はこちら。

 

鳥栖やまびこ「対馬」研修団とは

そんな有馬さんから「鳥栖やまびこ(対馬)研修団」について、色々教えて頂きました。

  • 昭和59年 鳥栖やまびこ研修団 結成 研修地は沖縄
  • 平成24年 研修地を対馬に定着し鳥栖やまびこ「対馬」研修団とする

結成当時は、毎年様々な地での研修活動を行ってきましたが、平成24年からは鳥栖やまびこ「対馬」研修団として、鳥栖との縁が深い長崎県対馬市を訪問し、さまざまな体験活動や対馬の人々との交流を行っています。

 

対馬と鳥栖の深い縁とは-賀島兵介-

江戸時代、鳥栖市の東半分は対馬藩の統治下にありました。(対馬藩田代領※正式には現在の鳥栖市の一部と基山町)。当時は水害などで領民たちは貧困と飢餓に苦しんでいました。そんな中、対馬の府中藩士であり、田代領の副代官として「賀島兵介」がやってきます。彼は苦しんでいた人々に食料や薬を与え、堤防や河川の工事を進めて農林業の基盤を作りました。「鳥栖の大恩人」とも言われています。

 

鳥栖市 安生寺 今も賀島兵介をしのぶ「賀島祭」

今も、毎年4月9日に鳥栖市田代町の安生寺にて、「賀島兵介」をしのぶ「賀島祭」が開催されています。※2021年4月に開催された「賀島祭」の模様が西日本新聞に掲載されています。

 

鳥栖やまびこ対馬研修団の研修会内容

鳥栖やまびこ対馬研修団は、毎年夏休みに2泊3日で実施されます。(ここ2年は新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて中止)、毎年テーマを決めて長崎県対馬市を訪問し原始林の散策やシーカヤック体験などを通して自然の豊かさや海のゴミなどの環境問題に触れたり、鳥栖と対馬の歴史のつながりや対馬市の小学校・中学校で長崎原爆の8月9日の平和について一緒に考える機会も設けています。

対馬市の皆さんから歓迎される研修団

対馬に到着すると、現地の皆さんが大歓迎してくれます。子どもたちは、家族の元を離れ、いつも一緒に過ごしているクラス・学年・学校の子たちとも違うメンバー同士での団体行動。夏休みの大冒険、きっと期待と不安で子どもたちの心はドキドキなんじゃないでしょうか。

対馬市の子どもたちとの交流(へいわ集会)

対馬の子どもたちとの交流や、8月9日の長崎原爆について考える「へいわ集会」の開催。

海ゴミについて学ぶ環境学習

鳥栖市には川はあっても海は無い。でも、山と海は川を通して繋がっている。美しい自然豊かな対馬の環境を感じながら、海ゴミについて学び、環境への意識を育みます。

シーカヤック体験、未知なる冒険にドキドキ

沢山学んだあとは、こんな楽しみも。皆でシーカヤックに乗って自然を満喫します!見てください、この後ろ姿!今から冒険に出るぞ!という子どもたちの背中は何とも頼もしい!とはいえ、自然体験では安全管理の徹底が求められます。命を預かっている研修団実行委員会の大人たちは、子どもたちにしっかりと指導します。両親以外、学校の先生以外から指導、叱ってもらえるって事、今の子どもたちにはなかなかない体験なんじゃないでしょうか。こうやって、子どもたちは成長していくのですね。何より、子どもたちの目を見れば、この研修がどれだけ充実したものになっているか、伝わってきますね♪

対馬市について交流学習

交流学習では、対馬市について学んだり、逆に鳥栖市の事を発表したりもします。研修団が無かったら、知る機会もなかったお互いの町について知る。素敵ですね!

研修後、子どもたちは頼もしくなって帰ってくる

2泊3日の研修や団体生活を通して、同じ学校や同じ学年ではない友達が出来たり、自分自身をみつめ、友情を深めたり。「子どもたちにはかけがえのない思い出・体験でしょうね!」と話すと、有馬さんはイキイキした目で「鳥栖やまびこ対馬研修団」を終えると、お父さん・お母さんから「研修から帰ってきたら、子どもたちがひとまわりもふたまわりも成長して頼もしくなって帰ってきた。自分の事は自分でするようになった」などの声を頂く事も多いといいます。

 

夢の蕾が花ひらく道標を作るのが大人の役目

よく大人は「子どもたちの可能性は無限大」「夢を持とう!」と話をします。大人はきっと、そんな子どもたちの成長を、夢の蕾が花ひらく道標をさりげなく作ってあげるのが役目なんだなと、有馬さんのお話を聞いて思いました。「鳥栖やまびこ対馬研修団では、知らない大人にも叱られるし、自分の事は自分でしないといけない環境の中で過ごさないといけないけど、大人たちが愛情を持って成長を見守ってるんだよ」と話されていました。

ここ1週間程度で、新型コロナウィルス(オミクロン株)の感染がどんどん再拡大しています。もう少し、あと少し、我慢が必要な時かもしれません。でも、子どもたちにとっての2年・3年という時間は、「創造性」「自発性」「協調性」や五感で感じて成長していく貴重な時間です。

 

子どもたちから、これ以上そんな大切な時間を奪いたくない。有馬さんたちのような大人たちと、鳥栖PLUSも出来る事を探していきたいです。コロナが落ち着いて、鳥栖やまびこ「対馬」研修団が再開するよ~!と有馬さんから連絡がありましたら、鳥栖PLUSで掲載させて頂きます。鳥栖市の子どもたちの未来の為に、大人みんなで見守っていきましょう!

 

この記事を書いた人

重人プロフィール
         

:中島 重人

鳥栖PLUS 編集長

14歳の頃から22年以上、河川活動に取り組む。Good Newsという団体で筑後川のゴミ拾い活動や自然体験活動を行っています。 家族は妻と長男、そして一卵性の双子の長女と次女の5人家族。2018年、地域プロジェクト「鳥栖PLUS」編集長を務めさせて頂く事になりました!楽しみます! ◆ブログ https://goodnews-0215.localinfo.jp/

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