平成30年７月豪雨

2018年（平成30年）6月28日から7月8日頃にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方など全国的に広い範囲で記録された台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨佐賀県も各地で豪雨となり、鳥栖市の7月5日?7月7日の3日間の降水量は430mm。記録的な豪雨となりました。

参考資料：佐賀地方気象台データ

大雨によって、各地で被害が出ていますが、そこに「たこ焼きのようにほんわか暖かい人の温もりの物語」があった事をご存じですか？

佐賀県鳥栖市の県道17号線沿いにある「たこやき・回転焼　たこ姫」

ゴルフ大好きでウタウタイでもあるご主人の牧瀬俊春さんと、鳥栖の市議会議員でもある奥様の牧瀬昭子さんの2人で経営しています。

牧瀬昭子さんは、たこ姫で働きながら東日本大震災で被災した方々の支援を、九州北部豪雨で被災した地域の復興支援活動を、自分の時間を犠牲にし、時には徹夜をしてまで取り組んで来ました。

「たこ姫」は、ご夫婦に力を借りたいと駆け込む人・相談に行く人・一緒に戦って欲しいと思う人・様々な人が訪れる。そんな場所。そんなコミュニティ。

お二人の人柄もあって、お店にはいつも誰かが遊びに来て、笑いと笑顔が絶えない素敵なお店なんです。

しかし、2018年7月6日～7日の大雨の日、そんなたこ姫も被災しました。

たんぼに囲まれていたはずのお店周辺は、まるで海のよう･･･。

元々、この地域は大雨が降ると浸水しやすい地域。大雨後に気になってお店に行くと、人の手でどうにかなるような状況では無く、愕然としました。

こちらは後日撮影された、たこ姫店長、牧瀬さんの写真です。お店の中も、膝上まで水が上がってきたみたいですね。

それでも、笑顔を絶やさない

お店がこのような状況になり、何と声をかけたら良いか･･･と思っていたのですが。たこ姫の夫婦はこんな時でも笑顔を絶やしません。

お店の再建に向けた復興への道が始まりました。

常連のお客様たちがボランティアで復興のお手伝いに

するとなんと、長年「たこ姫」を愛してやまない常連のお客様たちが大勢ボランティアでお手伝いに来て下さいました。

ボランティアで来て下さったみなさまのお陰様で「たこ姫復興プロジェクト」は凄いスピードで進みました。

更に、常連のお客様から、お店で使う冷蔵庫やラジカセの寄付が･･･。

そんな、暖かな皆様のご好意のお陰で、なんとたったの１週間で営業再開となったのです。

営業再開時、奥様がFacebookにあげておられたお言葉を引用させてもらいます。

7/13(金)
ボランティアの皆さんのご協力のお陰で、(洪水が)来た時よりも美しく！生まれ変わりました?本日12時頃から、新装開店出来る事になりました。本当に有難うございます！！金曜日の夕方から水が浸かってしまったたこ姫。電気も使えない、水も使えない状況の中、冷蔵庫は？冷凍庫は？商品は？材料は？と、思いましたが、何より命があって、しかもこんなにも、手伝ってくださる仲間がいて心配してくださる、励ましてくださる方々がおられる事を存分に知る事が出来ました。お店も、洪水の前より綺麗になって！！！す、すごーい！！

困った時、人は助け合う事が出来る。いつも人の為に、地域の為に貢献する牧瀬夫婦がしてこられた事です。今回、被災されてしまいましたが、今までそんなおふたりを見てこられたお客様やお友達の皆様は、そんな2人の為に立ち上がりました。人は支え合って生きる事が出来る。そんな物語を拝見させて頂き、私は心から感動しました。

営業再開、おめでとうございます。被災される前より綺麗になった「たこ姫」で（笑）これからも「たこ焼きのように、ほんわか暖かい人と人の温もりの物語」が生まれて行く事を楽しみにしています。

常連のひとり、シゲちゃんでした（笑）

たこ焼き・回転焼き　たこ姫

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