【「今があるのはアレがきっかけ?!」ファザーリングジャパン九州の馬場さんに聞くマイナス一歳からのイクカジとは?】

      馬場さんとモジモジライターのツーショット

みなさんこんにちは!食いしん坊でおなじみ、ママライターの権藤ひさのです。

 

さて本日は、ファザーリングジャパン九州「以下FJQ」の理事である馬場義之さんのインタビューをご紹介します。

 

今ではとっても家族想いの馬場さん。今も昔もその想いは変わらないものの、以前はそのカタチがすこ~しだけ違ったそうです。その馬場さんについて色々聞いて来ました★

 

麦わらの似合う馬場さんとモジモジひさのの対談始まりますっ

今回私は馬場さんと初対面。その緊張をほぐそうと、鳥栖PLUSの編集長・中島がインタビュー当日にサラリと馬場さんの紹介をしてくれました。

 

「馬場さんね、麦わらの似合う人。」

 

え・・・・

 

何だろう、この胸のザワザワ。(笑)余計に緊張が増したでござるっ!!そ、それではインタビュースタートです!!

メモを取る人

――初めまして、こんにちは!

 

馬場さん:こんにちは。よろしくお願いします

 

――(あかん・・・麦わらのイメージが強すぎて、聞きたい事がぶっ飛んでしまったっ!(心の声))不慣れですが、どうぞよろしくお願いします。

まさかっ?!そんなことが??

――現在、パパの育児家事について活動をされてありますがそれはなぜですか?何かきっかけがあったのでしょうか?

 

馬場さん:現在2男1女の子育て中ですけど、実は長男が2歳の時にある日突然パートナーが子どもを連れて家を出てしまいました。でも当時は何故そうなったのか全然見当もつかなくて。

 

――それは衝撃的な出来事でしたね。それからどうされたんですか?

 

馬場さん:一目で何時間も人がいなかったと分かる冷たい空気の部屋で何時間も考えました。その後パートナーを迎えに行ってしっかり話し合いました。その時、自分のこれまでの育児や家事の参加が凄く自分勝手であったと気付きました。

 

自分はやっているつもりだったけれど、それはパートナーの望んでいる事ではななくて。そういった自分の「まさか」の経験が僕のパパスイッチをonにしてくれました。それからは根本的にパートナーや子供との向き合い方を考え直しました。

 

――なるほど。でも何故そんなに夫婦間でズレが生じたのでしょうか?

 

馬場さん:まず妻を理解できていなかったと思います。男の人っていつまでもパートナーを付き合っているときのままのイメージで考えてしまいがちですよね。だけど本当は妊娠して出産して子育てする中で色々変わっていきます。そういうパートナーの変化に気付けていませんでした。

 

あとはパートナーから「No」とか意思表示をされないのはOKって事なんだと思っていました。でも本当はそうじゃなくて「言えない」だけかもしれないですよね。

 

――確かに、自分がきつくても気を遣ったりして言いにくかったりしました。

 

馬場さん:そうですね。やはりパートナーの一番の理解者であることがパパの一番の役割だと思います。それに、パパは自分に変化が無い分、印象にないことが多いです。でもママは違いますよね。10月10日お腹で育てて出産と言う大仕事を成し遂げるのですから。

 

だから0歳から2歳までのパートナーの言動をずっと覚えています。産後クライシスの原因はそこにもあると考えています。それに、出産育児でストレスが溜まっていた時の気持ちや希望のズレ、夫婦のすれ違いの結果も関係すると思います。

 

鼻で笑われたけどやると決めた

笑顔の馬場さん――パパラフというパパサークルを立ち上げられたそうなのですが?

馬場さん:育児に参加するようになってから、隣のパパはどんな子育てをしているんだろう?パパが気軽に育児の事を話せる場が無いな、と思ってパートナーに言いました。「俺、パパサークル作るわ。」って。そしたらパートナーに鼻で笑われました。

  一同(笑)

 

――パパラフってどんなことをするんですか?

 

馬場さん:パパの座談会を開いて子育ての悩みを共有するだけじゃなくて、子どもとパパが一緒に遊べるワークショップを開いて交友を深めるようにしていました。

 

 

 ――パパラフの活動で見えてきたパパの想いとは?

 

馬場さん:今のパパは育児や家事に全く参加しない人と、やっている人の差が物凄く開いているんですね。やっている人はいっぱいいっぱいなんです。仕事と家事と育児と。イクメンと言う名のプレッシャーだったりパパとしてガス抜きする場所が無かったり。それだと少しずつ疲れてしまいます。

 

――そんなパパの悩みに馬場さんは?

 

馬場さん:ママは否応なしに出産したらママになるけれどヨーイドン!でパパが一緒にパパにならない事にモヤモヤします。それが長ければ長いほど溝が深まる。だからこそパパスイッチを入れなきゃいけないんですけど色んな世代のパパがいていつスイッチが入るか分からないし、スイッチも多様化していると感じました。

 

それに夫婦の形や役割のあり方も当然多様化しているので一概に「こうあるべき」とは言いません。ただ、パートナーとの相互理解が大事でお互いがwin-winとなるパートナーシップが出来ていればそれで良いと思います。傍から見るとそれがアンバランスに見えていてもそれで良いんです。

 

――パパたちはどうしたら良いのでしょうか?

 

馬場さん:良く聞かれる事なのですが、先ほどもお話しした通りパートナーとコミュニケーションをとって一番の理解者になる。そして仕事の傍ら実現可能な育児と家事の参加、例えば自分が脱いだ靴下が丸まっていないか?服を脱ぎ散らかしていないか?表裏が反対になっていないか?それをキチンとすることから始めたら良いんじゃないかなと思います。

 

あと、家事の分担って子どもが生まれる前に決めたままってことが多いですよね。産後はそれどころじゃなくて。それをアップデートするのも大事だと思います。それと、今は何でもネットで調べられちゃう時代ですが逆に答えの無い問題に対して自分の良いように解釈したりしてパートナーともめる事があります。

 

なのでパートナーとよく話すことも大事ですが、先輩パパに気軽に聞いてみるのも良いかなと思います。

運命の出会い

馬場さん――ファザーリングジャパン(以下FJ)との出会いは何だったのでしょうか?

 

馬場さん:FJの代表である安藤哲也さんの「父親を嫌っていた僕が「笑顔のパパ」になれた理由」と言う本を読んで自分と境遇がそっくりで涙が出ました。自分自身父親が苦手でした。厳しくて。でも以前、息子を叱った時におびえた顔をしたのを見て、「これは自分が嫌だったあの状況と一緒じゃないか?同じことを繰り返したくはない」そう思って、自分は父を反面教師にしよう。土日は子どもと遊ぼうと決めました。そうしたら凄く楽しくて。今思えば、安藤さんの出会いがなければどうなっていたのでしょうね(笑)

 

 

――なるほど。それからイクメン普及に向けて始動されたのですか?

 

馬場さん:僕はどちらかと言えばイクメンと言う言葉が苦手です。しかし、安藤さんと直接お会いした時に、「イクメンという言葉がなくなるのがゴール」という言葉に感銘を受け、九州に拠点があるFJQで活動したいと思いました。

僕たちの言うイクメンとは「子どもと主体的に関わり育て、広く多様性な社会へ子供たちを誘い出す。パートナーへの愛と心遣いを忘れず地域づくりの在り方に意識が高い」と言う事です。ですが、最終目標はそれが当たり前になってイクメンと言う言葉が世の中から不要になってなくなる事です。

 

――馬場さんの役割は?

 

馬場さん:パパラフと言うサークルを立ち上げたけれど、次のミッションが見えてきました。もっと広域で活動して必要な人に届けたい。って。無理強いすることなく必要な人に必要な人を繋げたりその場を作る事が僕の役割だと思っています。

 

馬場と言う名前は場と場を繋ぐと言う事だと思います。ただその接着剤はずっとそこに存在してはいけないと感じています。例えるならば木工用ボンドの様に役目を果たすときは透明になりたいと思っています。必要な時に出てくる存在、そうありたいと考えています。

 

マイナス一歳からのイクカジとは?

馬場さんとモジモジライター――馬場さんの考えるマイナス一歳からとはどういう事でしょうか?

 

馬場さん:何度も言うようですが僕は会話やコミュニケーションと言うものがとても大切だと思っています。結婚した時はちゃんと夫婦で会話が出来ていたはず。だからその頃に戻れば上手くいくよ、と言う事。

 

それに僕たちに3人目が生まれた時、「今までと同じ育児は出来ないな…」と思ったんです。子どもの数に対して親の数が足りないから。そしたら夫婦で肩の力が抜けたんです。その無理しないイクカジを一人目からやって貰いたいな、思っています。

最後に一言、お願いします!!

馬場さんとモジモジライターのツーショット馬場さん:僕はパパたちに無理やり育児や家事をさせたいとは思っていません。これ以上パパに負担はかけられないし、でもママにワンオペさせるわけにはいかない。

 

だからお互い対等にはっきり話し合う事を大切にして欲しいです。男性の会話は業務連絡中心だけど、ママは大人の人と会話がしたいんです。それに育児って色んな面で仕事にとても役立ちます。だから仕事も育児も楽しんでほしい。楽しむことは出来るから。

まとめ

いかがでしたでしょうか?馬場さんとのお話しは大変興味深く超大作になりましたが、ご自身が経験されたからこそのお話しが沢山出てきました。また、馬場さんは一期二会をモットーに一度会った人にはもう一度会えるようにしたいと仰っていました。

 

来月に馬場さんの講座が開催されます。もしかすると不本意に(?)連れてこられたパパでもいつの間に前のめりになって一緒に笑ってしまうかも知れません。是非参加されてみて下さいね。

 

一度馬場さんの魅力に取りつかれたら二度とは言わず三度、四度会いたくなっちゃいますよ。

 

鳥栖市でマイナス一歳からのイクカジ講座開催されます!!

パパを楽しむための心得:真のイクメンは、家事や育児が得意なことではありません。主体的に子どもに関わり、パパ友を作り、妻を大事にして、パパであることを楽しむ。これらのポイントを伝授します。

夫の調理後は悲惨


マイナス一歳からのイクカジ講座 詳細

■日 時
12月15日(土)10:00~11:30

 

場 所
鳥栖市社会福祉会館(鳥栖市元町1228-1)

 

■参加対象
ご夫婦、または男性のみでも可
※女性のみは不可

(特に妻が妊娠している方、これからお子さんを持つこと(二人目以降含む)を考えている方におススメです)

 

■定 員
各回20組※無料託児有り(先着順)

 

■お申し込み方法
・申し込みフォーム https://goo.gl/forms/naN3XCFIjryBFNVI2 

フォームが開けない方は、【お名前、ご連絡先、参加希望講座、託児の有無、託児有りの場合は、預けるお子さんのお名前と年齢(月齢まで)】を下記問い合わせ先メールまでお送りください。


問い合わせ先

NPO法人ファザーリング・ジャパン九州
担当:森島

 

・メール:morishima@fjq.jp

・電話:090-9168-6376


会場へのアクセス


PHOTO/中島重人

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:鳥栖PLUS 編集部

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