九州北部豪雨復興支援をきっかけに始まった地域創生プロジェクト〜T-BOLAN森友嵐士プロデュースCafe&観光ステーション〜

     

皆さんこんにちは!鳥栖PLUS編集長の中島重人です。空梅雨のような天気が続くと思えば、梅雨末期のような危険な豪雨になったり、変な天気が続きますね。

 

先日、福岡県朝倉群東峰村に行って来ました!

 

流れ星が落ちて1500年、そのままそこにある村、東峰村

福岡県朝倉群東峰村は、福岡県の中南部に位置する村です。原鶴温泉から車で20〜30分ぐらい。「日本一美しい村連合」にも所属する自然が豊かな村です。

 

 

東峰村には、流れ星が落ちた神の聖地とされる「岩屋神社」があります。何とその流れ星は、今も神社に奉納されているとのこと。そんなエピソードを聞くだけで、神秘的でロマンを感じませんか?とても魅力に溢れた村です。

約50の窯元がある「小石原焼き」で有名な村

道の駅「小石原」には、周辺に窯元が多く見受けられます。そう、東峰村は「小石原焼」のメッカ。目移りしそうなぐらい素敵な焼き物が店内外沢山飾ってあります。

 

九州北部豪雨で被災

そんな東峰村は、2017年7月5日から7月6日にかけて発生した九州北部豪雨で被災しました。線状降水帯の影響で九州北部の同じ場所で長時間大雨が降り続き、福岡県朝倉市では3時間雨量261mmという観測史上1位の雨量を記録。そしてここ東峰村も、記録的な大雨となり多大な被害を受けたのです。

 

あれから2年。復興にはあと6年が必要と言われている。

東峰村へと車を走らせていると、編集部の皆、思わず皆黙り込んで外を見ていました。九州北部豪雨から2年。村内各地で行われている工事や、まだ手つかずの土砂崩れの景色が目に飛び込んできます。まだまだ、復興は終わっていない。TVや新聞だけでは分からない現実が、まだまだ村には課題として残っています。

 

復興支援活動から産まれたTEAM励

今回、私たちはある団体を訪ねました。その名も「TEAM励〜Re:I〜」。復興支援活動をきっかけに産まれた地方創生プロジェクトです。スタッフの三輪さんを訪ね、拠点となっている「ランプの森」に到着すると、村の中心部にこんなオシャレな光景が。

 

復興支援の想いが「わ」となり繋がった奇跡「ランプの森」

そこは、復興支援の想いが「わ」となり繋がる事で起こった奇跡が形になりました。地方創世のカフェ・観光ステーションの役割を担う「コミュニティ形成の場所」として。

まるで、海を眺めながらゆっくり出来るリゾート地みたい。そのちょっと先にはこんなオシャレなコンテナハウスも。

きっかけは災害復旧活動で東峰村に入った12名の有志たち

「TEAM励〜Re:I〜」が産まれたきっかけ。それは九州北部豪雨後、災害復旧活動に携わろうと東峰村入した12名の女性有志たち。被災地の皆さんの「笑顔の源になれるように」とコンテナハウスを持ち込み、様々な活動を行いました。彼女たちが復興支援活動を始めた理由。それは理屈では無く「力になりたい」という想いひとつ。想いが、心だけが彼女たちを動かし活動が始まったのです。

 

コンテナハウスは無限の可能性を秘めている

「何故、コンテナハウスなのか?」と思われる方もいるかもしれません。実はコンテナハウスは、比較的安価で、避難住宅にもなり、事務所にも、カフェにもなる。コンテナハウスはコミュニティが産まれる場所として無限の可能性を秘めていると、スタッフの方は言われていました。

 

村の皆様へ笑顔を届けたい、アマチュア音楽祭を開催後、奇跡が。

活動を始めてから、三輪さんらは東峰村でアマチュアの方々に出演して頂く音楽祭を主催しました。イベントなど主催した事のないスタッフは右も左も分からない状態でしたが。結果、大成功となり、多くの笑顔が産まれました。そして、そんな彼女たちに、信じられない出逢いが。

 

T-BOLAN 森友嵐士さんとの出逢い

音楽祭後、とある方を介して、1990年代に一世を風靡した伝説のロックバンド「T-BOLAN」のヴォーカリスト、森友嵐士さんと出逢う事が出来ました。T-BOLANといえば、ロングヒットとなった「離したくはない」を始め、ミリオンヒット曲「Bye For Now」、オリコン初登場1位となった「おさえきれないこの気持ち」、そして「マリア」など、数々の大ヒット曲を世に送り届けてこられた方です。

 

東峰村の現状を知った森友さんは、すぐに東峰村に自ら足を運び、被災地の皆さんや三輪さんらの話を聞き歩かれました。そして、岩屋神社も訪れ流れ星の話に感銘を受け、東峰村復興支援に関わって下さる事になりました。「TEAM励〜Re:I〜」の誕生です。

 

「TEAM励〜Re:I〜」の名前はT-BOLANの新曲が由来となった

「TEAM励〜Re:I〜」の名前の由来はT-BOLANの新曲「Re:I」が由来となり名付けられたそうです。楽曲の名前をチーム名につける森友さんの力の入れようにも並々ならぬ想いを感じます。

 

誰の胸にもRock’n Roll Star

左の胸(ココ)にRock My Honey

T-BOLAN 「Re:I」の歌詞の一部より抜粋

 

 

理屈では無く、心。物が豊かな心の自由が失われつつあるこんな時代だかこそ、心で動く。三輪さんたちと森友さんの奇跡のケミストリーが始まりました。

 

地域創生を掲げるカフェ&観光ステーションにちりばめられた想い

T-BOLAN森友嵐士さんが本格的にプロデュースをされ完成したカフェ&観光ステーション。ここには地域の皆さんがひとつになれるコミュニティ形成の場所という役割だけではない、様々な「想い」がちりばめられています。

 

思わず立ち寄ってしまいそうなオシャレな空間。

カフェに遊びに来られた皆さんの写真も貼られていて、心の交流を感じられるとってもハートウォーミングな雰囲気になっています。

カフェのメニューは森友さんやスタッフが自ら足を運んだ、「この方が良い!この人が良い!」と感じた人達とのコラボレーションで産まれています。

コンテナハウス内は、まるでBARのような温もりある空間

カフェを一通り見た後、コンテナハウス内を見せて頂くと、まるでハリウッド映画に出てくる80年代を意識したかのようなアメリカンで木の温もりを感じるBARのような空間が。写真に写っているカウンターBARは「ランプの森」がOPENするちょっと前に、「テーブルが欲しいね」と言ったら大工関係の方が丸太1本持って来て作成しちゃったのだとか。大人が本気出すと、凄い!

〜1/fゆらぎ〜

テーブルや机にはランプが1コずつ設置してあります。これには、「物に溢れ、時間に追われたこの世の中の喧噪を忘れ、ゆっくりランプ灯りを感じながら過ごして欲しい」という想いが込められているのだとか。

来店された方々へ出される珈琲のカップも、地元小石原焼きの窯元「鬼丸雪山窯」と森友嵐士さんのコラボで産まれたカップを用いて出されるのだそうです。

流れ星が振り落ち未だ1500年、そんな東峰村で新しい世界を紡ぐ

復興支援活動を行いながら、「復興活動」だけでなく、この地に「新しい世界=未来」を築く選択と決意をした「TEAM励〜Re:I〜」。

 

「ランプの森」には夢追人が多く集まります。キラキラした瞳の大人たちの笑顔が輝き、そんな笑顔に力をもらいながら、この東峰村の復興に全力を注いでいく。そして、未来を生きる子ども達との架け橋として進んで行って欲しい。

 

まだまだ「TEAM励〜Re:I〜」の活動は始まったばかり。この復興への想いが呼んだ奇跡が、東峰村に沢山の未来を築いていきますように。そんな願いが込み上がって来た私は、最後に岩屋神社に参拝して帰る事にしました。

流れ星が奉納されている、本殿へ続く洞窟。その先に1本の光が差し込んでいました。その時、光と「TEAM励〜Re:I〜」の皆さんが重なって思えました。新たな未来へ、希望を差し込むひとつの光。こんな想いの連鎖が世の中に広がり、沢山の勇気と笑顔を繋げて行ってくれたらと思います。

8月11日(日)、Special Thanksイベント開催決定!!

ここまでの記事を読まれて、「東峰村に私も何か出来ることはないかな?」「ランプの森で頑張っているTEAM励〜Re:I〜の皆さんにお会いしたいな」「T-BOLANの森友嵐士さんの歌声を聞きたいな♪」と思われた皆さんに朗報が!!

 

何と、8月11日(日)に、「ランプの森」にて、森友嵐士さんの「アコースティックトーク LIVE」が開催される事が決定しました!!

 

「ランプの森」が2019年5月5日(何と!私の誕生日)にオープンし、沢山の人に愛されているそのお礼に森友嵐士さんが特別に企画をして下さったイベントだそうです。

一緒に楽しむ事が、復興支援に繋がって行く

 

当日はオリジナルグッズも販売されます。グッズの売上は、復興支援活動拠点となっている「ランプの森」に寄付されるとの事。東峰村に来て頂き、「ランプの森」で食事を楽しんだり、森友嵐士さんの歌声に酔いしれたり、楽しむことが復興支援に繋がって行くという企画。

 

まだまだ復興支援はこれからです。

 

「新しい世界=未来」を築く選択と決意をした「TEAM励〜Re:I〜」だからこそ、皆さんに笑顔を提供し、それを復興の力に変えて行くという想いが込められたイベントです。

心の天使は
きっとオマエの中に生きている
いじけた気持ちじゃ
どんな明日も雨に沈むぜ

流れゆく時に 虹をかけよう
土砂降りになる前に

T-BOLAN Smileの歌詞より抜粋

私も息子と参加します。皆さんもぜひ、遊びに来て下さいね!

 

鳥栖市民として出来る事

鳥栖PLUSとして活動させて頂きながら、Good Newsとして筑後川の活動や「原鶴温泉」への復興支援に携わらせて頂いた私。朝倉市へのご縁を深く感じています。今回、取材させて頂いた「鳥栖PLUS」としても、この活動に何か役に立てる事がきっとあるはず。探して行きたいと思います。

 

読者の皆様もぜひ、素敵なアイディアが浮かびましたら編集部までご連絡下さい。

ランプの森

施設名 Forest Of Lamp〜ランプの森〜
住 所 福岡県朝倉群東峰村小石原941-9
店休日 木曜日
電話 0946-74-2055
WEBサイト https://team-rei.jp

 

WEBサイト

 

アクセス

この記事を書いた人

重人プロフィール
         

:中島 重人

鳥栖PLUS 編集長

14歳の頃から22年以上、河川活動に取り組む。Good Newsという団体で筑後川のゴミ拾い活動や自然体験活動を行っています。 家族は妻と長男、そして一卵性の双子の長女と次女の5人家族。2018年、地域プロジェクト「鳥栖PLUS」編集長を務めさせて頂く事になりました!楽しみます! ◆ブログ https://goodnews-0215.localinfo.jp/

この人が書いた記事一覧 ⇒

新着記事

こちらもCHECK!


TOPへ